このサイトについて

2010年の冬、私の父が亡くなって実家が空き家になりました。
躾に厳しく、子供の頃の自分にとっては「恐怖の対象」でしかなかった父は、2000年に咽喉がんを発症すると、人が変わったように落ち込み、老け込んできました。
そんな父でも残りの力を振り絞って病と闘ったのでしょう。ステージ4で1年以上の生存率は30%程度といわれてから、なんと10年もしっかり生き延びてくれたのです。
でも、そんな父も老齢化し体力の衰えとともに、運命に逆らうことはできませんでした。

厳しいけどやっぱり大好きだった父。
既に母を亡くしている私は、父の訃報を聞いた瞬間「やっぱり」という思いと「まさか」という両方の気持ちが混濁し、魂が抜けたような状態に陥りましたが、落ち込んでいる暇もなく、慌ただしく父の葬儀準備やら何やらで忙殺される羽目になります。

そして、思ってもみなかった「実家が空き家になるということ」の大問題。
それまで他人事として軽く見ていた、世にいう空き家問題とは、かくも深刻なものだったのか?と、私は自らの体験を持って知ることとなり、それからの数年は本当に天地をひっくり返したような大騒ぎと空き家に関する諸問題で、すっかり疲弊することになったのでした。

恥ずかしい話、自分の実家が空き家となってしまい、その管理取り扱いに困った挙句、どのように結末をつけてよいかわからなくなるなど、これまで1度も想像したことがありませんでした。実家が新築され、初めて入居した幼き日のことは今でも忘れられません。

実は私の父は一級建築士として長年仕事をしていて、死ぬ間際まで建物の製図をするためにパソコンでCADを操作していました。そんな父からは、家の管理方法や売り方など、様々な知識を教えてもらう機会が生前からあったがために、その後の空き家売却もスムーズに行ったという経緯があります。

大好きな父さんと母さんに育ててもらった私の実家…。
両親に怒られ、褒められ、
妹と毎日喧嘩をして、
愛犬がやってきた日に一緒に毛布に入り、
友達と夜通しバカ騒ぎして叱られ、
初めてできた恋人を緊張しながら両親に紹介し、
実家を旅立つあの日に、両親と酒を酌み交わした、私の「家」…

今でも思い出すと、私は胸が苦しくなります。
それだけ私にとって、実家は大切な場所でした…しかし、遠く離れて暮らしている以上、誰も実家を管理できる人がいないのも現実でした。

結局、私の実家はそれなりの値段で土地とともに売却をすることができたのですが、このサイトでは、私と同じように、年老いたご両親亡き後の実家処理の問題(特に、ご実家を売るべきか、お手元に残すべきかでお悩みの方は、非常に沢山いらっしゃるはずです…私も悩んで悩んで、苦しみぬきました。今のあなたと同じ気持ちです)、または、経済的理由や、離婚等を経験されてご実家やご自宅を処分しなければならなくなった方(もしくは、単純に手狭になったからなどの幸せな実家処分の例もあるでしょう)にとって、何かしらのヒントとして私の体験や学んだことが生かされないかと思い、立ち上げたサイトです。

決して、不動産や土地、家を「商品」として扱うプロフェッショナルの方向けの土地活用情報サイトではなく、思い出の詰まったかけがえのない大切な場所を、止むにやまれず処分しなければならない方向けのお悩み情報サイトとしたいと思っています。

The following two tabs change content below.
空き家隊長

空き家隊長

実家の相続をきっかけに空き家問題に直面。すったもんだの末に何とか売り抜ける。その際に経験したこと、様々な外部のプロに教えて頂いた空き家問題、土地活用問題について記事にしていきます。
スポンサーリンク

土地・家・マンションの無料一括査定サイト40社

土地・家・マンションの無料一括査定サイト40社

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする