空き家に利用できる太陽光発電パネルのメーカー一覧




世界規模での太陽光発電パネルのメーカーの推移

かつての日本は太陽光発電王国で、太陽光発電の導入量はトップでした。

しかし、2005年にはドイツに抜かれ、2008年太陽光発電の導入量の合計は約200万kWであり、スペインにも抜かれて世界第3位まで後退しました。

これは、この時点でのドイツやスペインでの太陽光発電の振興策と日本の振興策との違いによるものであったと考えられています。

年間の各々の新規導入量を比べると、2008年ではスペインがトップで大型原子力発電所1基分を上回る170万kWを記録し、2位のドイツが150万kW、3位はアメリカの30万kW、そして日本が4位の24万kWとなっていました。

また、日本は太陽電池の生産量では1999年から世界一で、2005年には日本の生産量はドイツ・アメリカ、中国を抑えて、世界の半分(48.2%)までシェアを伸ばしました。

太陽電池の企業別の生産量は、2005年には175.9万kWで、そのうち日本は83.3万kWを占めて、日本のメーカーが上位5位までのうち、2位のドイツ・Q-Cells(Qセルズ)社以外の4社で占めていました。

具体的には、1位がシャープで42.8万kW(2005年太陽電池生産量175.9万kWのうちの24.8%)、3位の京セラが14.2万kW(同8.2%)、4位は三洋電機で12.5万kW(同7.2%)、5位は三菱電機の10万kW(同5.8%)という割合でした。

2007年までトップでしたが、中国、ドイツに抜かれて、2008年には世界第3位となりました。1位:中国、2位:ドイツ、3位:日本で以下、台湾、アメリカ、フィリピンの順です。この時点で中国、台湾、フィリピンの急成長が目立っていました。

2008年末の太陽電池の企業別の生産量では、1位がドイツ・Q-Cells(Qセルズ)社(2008年太陽電池生産量694.1万kWのうちの8.2%)2位がアメリカのFirst  Solar(ファーストソーラー)社、3位は中国のSuntech Power(サンテックパワー)社、4位が日本のシャープと続きます。

これが2009年には、前年3位だった遂に中国のSuntech Power(サンテックパワー)社が1社単独で100万kWを超えてトップに躍り出る形になりました。

台湾メーカーも付き続いて躍進し続けて、NeoSolarPower社、Mother Industries 社、そしてGintech社の以上3社の割合も大きくなってきています。

日本の主要太陽光発電システムメーカーの特色と、その取り組み

太陽光発電システムを製造するメーカーも数多く増えてきましたが、日本国内の太陽光発電システムの主要なメーカーとしては、シャープ、京セラ、三菱電機、パナソニック(旧:三洋電機含む)、東芝、ソーラーフロンティア、サンテックパワージャパン、長州産業の以上8社になる、と思われます。

太陽光発電システムを選ぶ場合においては、メーカーが強調するアピールポイントに対して、活用しようと考えている空き家の利用目的と日照条件等が合致するかよく検討する必要があります。

一般的にはメーカー商品を選ぶ際の選択基準は

  1. 発電量
  2. 初期費用
  3. 投資対効果
  4. 保証内容
  5. デザインや外観
  6. 販売量等の実績

ということになるでしょう。

ただし、どのような基準でメーカーを選ぶとしても、自分の所有する空き家の屋根形状、大きさ、築年数等によって選択可能なメーカーは変わるので、まずは屋根の実地調査をしてもらったうえで決めることが重要となります。

屋根形状という要素を出しましたが、太陽光発電では非常に重要な要素です。

というのも、日本の住宅の屋根の形状は様々で、切妻屋根、寄棟屋根、陸屋根、片流れ屋根、方型屋根や入母屋と色々な種類があるのですが、一般的に、太陽電池モジュールを屋根に設置する方角は当然日当たりのよい南側がベストです。

屋根が真南を向いていればモジュールを載せるスペースを広くとることができるので、発電効率が最も良いとされていて、高出力も期待できます。

太陽電池モジュール設置には、切妻屋根で二つある斜面のうち、どちらかが南向きであると理想的といわれますが、太陽光を一番広く受けやすいといわれているのが「片流れ屋根」です。屋根が南側を向いていればモジュールを載せるスペースが一番広く取ることができるからです。

ちなみに、自分の所有する空き家が南向きの広い屋根であるとは限りません。一般的には、屋根が東向き・西向きの場合には、南向きの場合と比較したら15%ほど発電量が減少するといわれています。

太陽光用の太陽電池のメーカーは、大きく分けて、太陽電池の素材の違いによって分類できます。使われている素材は結晶シリコン系、薄膜シリコン型、化合物型に大別できます。また、結晶シリコン系は、単結晶シリコン、多結晶シリコン、ハイブリット型に分かれます。では、各々の特徴を見ていきたいと思います。

(1)結晶シリコン

単結晶シリコン

単結晶シリコンは、太陽電池のなかで最も歴史がある素材です。高純度のシリコンを使用し、変換効率が高いというメリットがある半面、価格が高いことがデメリットといえるでしょう。

多結晶シリコン

単結晶シリコンの低価格化と量産化を目的に開発が進められて、現在最も普及している素材です。

ハイブリット型

単結晶シリコンに非結晶シリコン系のアモルファスシリコンを組み合わせたのが、このハイブリット型です。HIT(ヒット)ともいわれて、変換効率が高いという事を実現している素材です。

(2)薄膜シリコン型

薄膜の多結晶シリコンとアモルファスを組み合わせた薄膜シリコンハイブリットも開発されています。

(3)化合物型

シリコンを使わない化合物系として、CIS太陽電池やCIG太陽電池があり、影に強いなどの特性があります。

太陽光発電システムの主要なメーカー別で分類すると、

  • 単結晶シリコン - シャープ、東芝、三洋電機、サンテックパワー
  • 多結晶シリコン - シャープ、京セラ、三菱電機
  • ハイブリット型 ― パナソニック、長州産業
  • 化合物型    - ソーラーフロンティア

という形になります。

シャープ

シャープ株式会社は、1912年に東京本所松井町にて金属加工で創業。創業者である早川徳治氏は、ベルトのバックルに始まり金属製燥出鉛筆(いわゆるシャープペンシル)や鉱石ラジオなど、数々の発明を元に事業展開を図りました。

家電製品なども手掛けて、1962年には日本の家電メーカーとして初めて電子レンジを発売しました。さらにオールトランジスターダイオードによる電子式卓上計算機(いわゆる電卓)を世界初に開発。翌年の1963年から太陽電池の量産を開始しました。

シャープの太陽光発電への取り組みとして、会社として「電気を消費するモノをつくるメーカーの責任として、いつか電気そのものをつくる存在になりたい」という決意のもと、1953年から太陽光発電の開発に着手。住宅用はもちろん、灯台や人工衛星、世界各地のメガソーラー発電所など、様々な分野で実績を積んできたメーカーです。

住宅用太陽光発電では、豊富な実地データーやノウハウに基づく独自の厳しい品質試験を繰り返して長期耐久性を実現しています。

シャープの太陽光発電事業は、1953年からの50年以上の歴史と実績があり、住宅用太陽光発電だけではなく、灯台や人工衛星、世界各地のメガソーラー発電所などの多種多様な領域で活躍しており、もちろん、日本のメーカーでは太陽光発電用太陽電池累計生産第一位の実績を持っています。

シャープは、独自の「リーフィット設計」で、形状の異なる4つのモジュールを組み合わせることにより、屋根に合わせた自由度の高い設置を可能としています。

また、サイズの異なる2種類のモジュールを組み合わせて設置することで、数cm単位で容量を変えることを可能として、屋根の大きさに合わせてセル1個単位で設置幅を調節し、より多くの発電ができるようにしました。

パワーコンディショナーも屋根面ごとの最大発電を引き出して、それぞれの屋根面ごとに電力を変換し、発電した電力をロスなく使えるようにしているのが特徴です。

台風や豪雪といった日本特有の気候である厳しい自然環境に対する備えも万全であり、積雪に対しては機械による荷重実験に加えて、滑り落ちた雪がモジュールの下部分に偏って荷重がかかつた場合にも想定した滑雪負荷試験も行なっています。

また、インターネットを通じて、お客様の太陽電池システムをしっかりと見守る「Webモニタリングサービス」では、専門担当者がシステムの監視と定期診断を行ない、万一の場合にも、いち早く不具合内容を確認して適切に対応します。

更にはお客様の携帯電話やスマートフォンなどからシステムの運転状況や発電診断レポートなどが確認できるシステムを採用しているメーカーなのです。

メーカーとしての太陽光発電システムの保証内容では、無料の10年保証制度と有償の「まるごと15年保証」を用意しており、正常に使用したにもかかわらずモジュール、パワーコンディショナー、電力モニターのみならず、架台やリモコンに至るまで全ての不具合の場合は、10年保証は10年間、まるごと保証は15年間修理対応しています。

京セラ

京セラは。1959年、ファインセラミックの専門メーカー「京都セラミック株式会社」として創業。以来、電子機器、情報、通信機器、太陽電池、セラミック、宝飾等々、京セラが生み出す製品は、家庭に留まらずオフィス、地域社会、そして世界中で使われて、産業と生活を支えている、といっても過言ではないでしょう。

実は、日本で初めて住宅用太陽光発電システムを発売したのも京セラなのです。

京セラとしての太陽光発電への取り組みとしては、その革新的なエネルギーマネジメントシステムにより、電力の効率と消費の改善に寄与してきて、現在では太陽光発電では、30有余年以上の歴史がある会社です。

多くの住宅に設置された太陽光発電システムは、太陽光を再生可能なクリーンエネルギーに変換することに貢献。太陽電池の原料となるシリコン粒子の製造から商品化までの全工程を自社で行なう一貫生産で培った総合的な商品知識と、弛まない研究開発によって、世界に認められる製品品質を実現している国内太陽光発電メーカーの1社です。

現在、既存建築・屋根置型として、長さの異なる3種類の太陽電池を組み合わせることにより、屋根のスペースを有効活用できることで有名な「サムライ」をはじめ、「エコノルーツ」や「エコノツールアドバンス」などが多結晶シリコン型太陽電池としてラインナップしています。

また2009年にトヨタのハイブリットカーの新型プリウスのオプションシステムである「ソ-ラ-ベンチレーションシステム」に、太陽電池モジュールを居急されたことは、当時話題になったことでもあります。

メーカーとしての太陽光発電システムの保証内容は、発電システム全体を10年保証

火事・台風・落雷・洪水の被害についても保証される。保証の申し込みは不要で、機器損害について、設置時と同様のシステムが保証されます。

三菱電機

三菱電機株式会社は、1921年に三菱造船株式会社の電機製作所を母体に設立されました。

1974年、当時の中央研究所で太陽光・熱の有効活用に関する研究開発を開始しました。

1996年には住宅用太陽光発電システム事業に参入して、1998年には太陽光発電システム工場を設立し、太陽電池の自社製作を開始しました。2001年には、太陽電池のセルラインを年間生産能力25MW(メガワット)に設備増強。その後1年ごとに設備増強を重ねて、2010年には、270MWまで増強しました。住宅用パワーコンディショナーの生産体制についても

それまで月間4,000台から6,000台体制に拡充するなど、着実に実績を積み上げている太陽光発電システムメーカーと言えます。

三菱電機のメーカーとしての太陽光発電システムの保証内容は、機器10年保証。モジュール、パワーコンディショナー、接続箱、システム部材(架台、金具)が対象です。

三菱電機は、総合家電メーカーらしく太陽光発電+オール電化のスマート電化(例えば、家庭のテレビが発電モニターになるなど)を提案しているところが他の太陽光発電システムメーカーとの違い、特色付けできるでしょう。

パナソニック

パナソニックは「ナショナル」ブランドで有名だった松下電器産業株式会社から2008年に社名変更した総合家電メーカーです。

2001年株式交換で日本の主要太陽光発電システムメーカーのひとつであった三洋電機もパナソニックの完全子会社となりました。

パナソニックの太陽光発電への取り組みとしては、ソーラー分野に1975年に初めて参入。1980年には世界に先駆けて太陽電池の実用化に成功。1994年に個人住宅用太陽光発電システムを販売。1997年には単結晶系ハイブリット型HIT(ヒット)シリーズを生み出し、2007年、セル生産1億枚を達成しました。

尚、233シリーズのハイブリット型は、モジュール変換効率18.2%、公称最大出力233kWを実現しており、面積でもシステム容量でもトップクラスの発電量です。

東芝

株式会社東芝は、1875年、東京・新橋に電子機工場を創設したことが始まりです。

1939年に東京電気と芝浦製作所が合併して東京芝浦電機株式会社に改称。更に1984年に現在の株式会社東芝に社名変更しました。

東芝の太陽光発電への取り組みとしては、2009年に太陽光発電システム事業推進統括部を新設して以来、優れた発電性能を更に進化させて、サイズを従来の物から変えずモジュールの公称最大出力240kWから250kWへと出力アップをさせています。

これは、企業として効率を高めるための技術革新と、単結晶型・バックコンタクト方式の採用により最大モジュール変換効率20.1%と世界最高値(2012年12月時点)を達成した技術力に裏打ちされた結果だといえます。

ソーラーフロンティア

ソーラーフロンティア株式会社は、1978年昭和シェルグループが太陽電池の研究開発に取り組んだことから始まった薄膜型(CIS型)太陽光電池等、発電システムの製造・販売メーカーです。CIS太陽電池は、銅(Copper)、インジウム(Indium)、セレン(Selenium)を主成分とするものです。

この薄膜型(CIS型)の大きな特徴は、実発電量の多さにあります。

ソーラーフロンティアの太陽光発電への取り組みとしては、薄膜型(CIS型)の実発電量の多さと併せて、国内メーカーとして初めてモジュール出力20年保証。周辺機器10年保証を実施したことが挙げられます。社歴そのものが太陽光発電への取り組みといえる国内を代表するメーカーです。

サンテックパワージャパン

サンテックパワー(尚徳太陽能電力有限公司)は、2001年に中国で創業しました。

世界80ヶ国以上で2,500枚以上のモジュール納入実績があるグローバルな太陽光発電モジュールの専業メーカーです。2011年には年間生産量、年間出荷量、累積設置量で世界一を達成しました。

2006年には日本の中堅太陽光発電メーカー㈱MSKを買収し、サンテックパワージャパン株式会社として日本での太陽光発電モジュールの販売事業を開始しました。日本でも30年以上の業界経験を持つ同社を母体にすることで、一段とシェアを伸ばしている会社です。

サンテックパワーの太陽光発電への取り組みとしては、製品の信頼性に加わえて長期的な安心を約束するために、日本で初めて25年にわたる業界最長の出力保証と、さらに自然災害補償や屋根漏水補償がひとつになった10年間のサンテックパワー総合補償制度を設けたことが特色として挙げられるでしょう。

長州産業

長州産業株式会社は、名前のとおり、1980年に山口県小野田市で住宅関連機器メーカーとして創業されました。1988年から太陽光発電システムの販売も手掛け、同時に太陽電池や太陽光パネルの独自開発にも取り組みを開始。2009年に自社開発の太陽電池や太陽光パネルの製造販売までを行なえる体制に整えた太陽光発電システムメーカーです。

長州産業の太陽光発電への取り組みは、国内初の同一敷地内で単結晶シリコンインゴッド(円柱状の固まり)の引き上げから単結晶シリコン太陽電池セル、太陽電池モジュールの製造を可能としたことと、国内メーカーとして唯一、雨漏り補償を装備していることも特徴といえるでしょう。

オルテナジー

その他、国内メーカーで特色を持つ会社として、オルテナジーがあります。

株式会社オルテナジーは、1987年に東京都小金井市で、半導体コンサルタント会社・有限会社経営改善推進社として設立されたことから始まった会社で、1993年に太陽光発電事業をスタートさせました。

同社は太陽電池モジュールの設置の際に、屋根に穴を開けるのはおかしい、という発想から独自の「シンプル・レイ」工法を開発。2010年から販売を開始しました。翌2011年には500棟、2012年には1,000棟の施工実績を達成し、順調に業績を伸ばしています。

まとめ – 日本の主要太陽光発電システムメーカーと、その取り組み

今回は日本の主要太陽光発電システムメーカーと、その取り組みを中心に見てきました。

しかしながら、太陽光発電システムメーカーも世界規模で見れば、ヨーロッパを中心としたFIT制度などのインセンティブの魅力減退による需要の伸び悩みと過剰供給によるダンピング合戦での市況悪化などで、2013年3月に世界最大手のSuntech Power(サンテックパワー)社の太陽電池製造子会社が倒産するなど、決して安泰とはいえない状況です。

空き家活用のために、空き家に利用できる太陽光発電パネルの選びも、会社の大きさ、ブランドだけではなく、自らの空き家の屋根形状や状態をよく理解したうえで、価格の身に左右されず、最適のパネルメーカーを選ぶようにしたいものです。

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空き家隊長

空き家隊長

実家の相続をきっかけに空き家問題に直面。すったもんだの末に何とか売り抜ける。その際に経験したこと、様々な外部のプロに教えて頂いた空き家問題、土地活用問題について記事にしていきます。
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