月極駐車場・コインパーキングの経営で空き家不動産を活用する方法

 月極駐車場・コインパーキングの経営で空き家を活用する方法




目次

空き家跡地の活用での「駐車場経営」を考える

空き家が売れなくて困っている人や、空き家を解体して何か別の方法で土地ごと有効利用できないか?と考えている方ならば、これまでに1度は「駐車場経営はどうだろう?」と考えたことがあるはずです。

巷ではコインパーキング投資が流行っていることもあって「駐車場経営はアパート経営よりも簡単」と聞く一方で、「本当に儲かるのか」「失敗しないか」という心配がつきまといます。

私がフラットな視点で調査したところ、空き家オーナーが駐車場経営に乗り出す大きなメリットは4つありますが、デメリットも4つ程ありますので、勝算は五分五分。実際のところは、ご自身の所有している土地の立地や形状にも大きく左右される要素が大きいでしょう。

もし「空き家をつぶして駐車場の経営に挑戦してみよう」と決心した場合でも、コインパーキングにするのか、月極め駐車場にするのかで迷うところです。

駐車場経営も投資ですので、リターンとリスクをじっくり考えて決断しないと、利益を取りこぼしたり損したりすることもありえます。
例外なく事前の情報収集がとても大事となってきます。

駐車場経営メリット1:初期投資額が小さいから参入障壁が小さい

空き家の所有者が駐車場経営に乗り出すメリットは、(不動産投資のジャンルの中では)事業資金がそれほどかからないことです。

あなたは土地付きの空き家を既に所有しているわけですから、空き家を撤去して更地にさえすれば、あとは簡単な設備を置くだけで駐車場ビジネスを始めることができます。

月極駐車場や「野ざらし式の一時駐車場」ならば、都市部のコインパーキングのような自動徴収式の駐車管理ユニットすら導入する必要がありません。本当に更地のままで利益を生み出すことができる手段といえるでしょう。

駐車場経営に必要な初期投資

駐車場ビジネスで経費が発生するのは、空き家の撤去、整地、アスファルト敷設、フェンスです。駐車場機材が必要なコインパーキングはのちほど詳しく見ますので、ここでは月極め駐車場について考えてみます。

空き家の撤去費用

空き家を撤去するには、空き家を解体しなければなりません。
ここでは、敷地面積70㎡の土地に、延べ床面積100㎡の木造2階建て住宅が建っている想定で計算していきます。

木造住宅の解体費用は、1坪当たり6千~1万円程度ですので、延べ床面積が100㎡の場合、60万~100万円かかります。

最低価格と最高価格に2倍近い開きがあるのは、物件ごとの解体のしにくさに左右されるからです。費用が高くなる要因としては、作業が大変になる夏場や人手が足りなくなる繁忙期に作業を行ったり、空き家のある土地が大型重機が使えない場合にあったりすることなどが挙げられます。

整地費用

空き家を撤去しただけでは土地はガタガタなので駐車場としては使えません。駐車場にするには空き家跡地を整地する必要があります。

整地には、掘削や残土の処分、地盤を固める作業があり、総額およそ1㎡あたり2,000円~2,500円程度です。
敷地面積が70㎡だと14万~18万円になる計算です。

アスファルト敷設費用

アスファルトは、基礎をつくった上で敷くことになります。すべての作業を含めると、1㎡あたり5,000円程度ですので、70㎡の土地にアスファルトを敷くと35万円かかります。

フェンス費用

フェンスは最も安いもので1mあたり1万円ほどします。70㎡の敷地が正方形だとすると、縦も横も約8.37mですので、フェンスは約33m分が必要になり総額33万円となります。

これらの費用をまとめると以下のようになります。

低価格相場ケース 高価格相場ケース
空き家の撤去費用 600,000 1,000,000
整地費用 140,000 180,000
アスファルト敷設費用 350,000(価格差なし)
フェンス費用 330,000(価格差なし)
総額 1,420,000円 1,860,000円

経費を思い切り抑えようと思えば150万円を切りますし、経費に余裕をみても200万円以内で収まる計算です。

新ビジネスの初期投資としてはとても低い金額といえるでしょう。

関連法規制が緩い

駐車場経営を規定する法律は駐車場法といいます。
この法律はとても緩いのが特徴です。

例えば「A:500㎡以上の駐車場」で、「B:時間貸しの駐車料金を徴収する場合」は路外駐車場設置届出書や図面、管理規定などを市役所に届け出なければなりませんが、この条件に当てはまらなければ、届出する必要はありません。

想定しているのは70㎡の月極め駐車場ですので、AにもBにも該当せず届け出は必要ありません。コインパーキングはBには該当しますが、Aの500㎡以上に該当しなければやはり届け出は不要です。

500㎡とは152坪で駐車場は40台規模になります。

通常の空き家処分のケースをはるかに上回る広さですので、駐車場の開設はほぼ「役所への届け出は不要」といえるでしょう。

出典

http://www.nishi.or.jp/print/0002947800050003700102.html

駐車場経営メリット2:経営に必要な「工数」が非常に少なく済む

空き家の処分に困っている人の多くは、自身で商売をしたことがないのではないでしょうか。

親から土地付きで空き家を相続したけれど、借り手も見つからないし処分にも踏み切れない――そのような人が、いきなりその不動産を使って大きな商売を始めるのはリスクが大きすぎます。例えばアパートやマンションを経営することは、「大きな商売」といえます。

駐車場経営はリスクの小さな商売で、しかも経営がとても簡単です。

一般的な商売よりも半分以下の手間で済む

ビジネスとは、商品やサービスを売って、その代金を得ることですが、通常はビジネスを成立させるために、次の7ステップが必要です。

ビジネスに必要な7ステップ
  1. 従業員を雇う(もしくは経営者が自分自身で労働する)
  2. 商品またはサービスの生産をする
  3. 販売活動、営業活動を行う
  4. サービス、商品提供の契約締結を行う
  5. 実際にサービス、商品を顧客に提供する
  6. 代金を受け取る(与信管理)
  7. 税金を支払う

ところがあなたが自分の土地を活用して小規模な駐車場を経営するだけなら、手間をかけずにスリムな経営をすることができるため、これらの多くの業務が不要になります。

駐車場経営(月極)に必要なのは3.5ステップ
  1. 従業員を雇う(不要)…常駐従業員なしでの経営が可能
  2. 商品またはサービスの生産をする(不要)…初期土地整備後はメンテフリー
  3. 販売活動、営業活動を行う(少々必要)…広告や看板程度。営業マンは不要。
  4. サービス、商品提供の契約締結を行う…(必要)
  5. 実際にサービス、商品を顧客に提供する…(不要)顧客が自分で利用する
  6. 代金を受け取る(与信管理)…(必要)銀行振込や引き落とし
  7. 税金を支払う(必要)

まず、商売活動の中で最も面倒な作業であり、さらに最もトラブルが生じやすいのが人の雇用です。労働法や社会保障法を順守した労務管理を行わなければなりません。
ところが空き家を撤去してその跡地に駐車場をつくるだけであれば、一般の不動産投資に必要となる管理会社や常駐管理人すら必要ありません。

あなたが月に1度程度見回りをして、問題が起きていないかどうか確認すれば済みます。夏場は雑草刈が必要になりますが、業者に発注しても年数万円かかるかどうかですし、地元のシルバー人材センターに草取りを依頼することで、更に経費削減が可能です。

そして駐車場が「クオリティが経年劣化しない商品」であることも、ビジネスを簡単にしています。
例えばアパート経営は建物が古くなれば修繕や家賃を下げるといったことがラディカルに必要になりますが、駐車場の価値は原則極端には下がりません。

広告業務は駐車場経営でも必要ですが、空き家跡地周辺に看板を出すだけで終わります。
看板は1度出せば相当に長期間使い続けることができます。

このように駐車場経営では、一般ビジネスに必要な7ステップのうち、ちょうど半分の3.5ステップ程度が不要になりスリム経営が可能な業態と言えます。

駐車場経営メリット3:無人管理が基本なので「従業員の人件費」「顧客の管理」が不要

駐車場経営を始めると、あなたは立派な経営者となります。
経営者も労働者も「仕事をする」という点では同じですが、経営者には、労働者の仕事メニューにはない「管理する」という仕事があります。特に従業員管理はどの経営者も頭を悩ませる、非常に負担の大きい経営問題になりがちです。。

日本中すべての経営者は、毎日この従業員管理業務に苦労していますが、この点でも、駐車場経営なら管理業務が格段に少なくて済みます。

自動販売機と同じく、通常の駐車場管理においては常駐従業員を必要としません(大規模駐車場では常駐管理人を置いているケースもありますが、個人が空き家跡地を利用して運営するような敷地レベルでは、コインパーキング、月極駐車場のどちらも常駐従業員は不要です)。

人的管理業務の少なさは、アパート・マンション経営と比べると明確です。アパート経営も空き家・空き地オーナーには人気ですが、常駐管理人を置くか管理会社を雇って定期的に人的管理業務を委託しなければならないなど、駐車場経営のようにシンプルにはいきません。

アパマン経営の苦労をしれば、駐車場経営のメリットはより鮮明になるでしょう。

「駐車場には入居者がいない」から楽

不動産経営においても、従業員と並んで問題が多く発生するのが顧客管理です
アパマン経営の場合は、オーナーの心労がほぼ居住者の管理業務に集約しているといってもいいくらい、心身と財政を披露させる原因になってるのが顧客管理業務です。

特にアパマン経営者にとって最もやっかいな管理対象は、家賃滞納者や反社会的勢力などの不良入居者です。
賃貸物件の入居者は建物や地域に対する愛着が薄いので、マナーが低下やすい環境にあります。アパート内やアパート周辺が汚れていれば、全てオーナーの責任で清掃しなければなりません。
このような入居者が退去するときは、必ずといっていいほど原状回復に関するトラブルが生じます。

駐車場経営においては、こうしたわずらわしい顧客管理業務が一切ありません。
駐車場に住人がいないとことは、駐車場経営を楽にしている最大の要因といえるでしょう。

また、アパートやマンションという大きな建物を建てるには、建築士や施工業者、行政書士など、顧客以外の多くの人が関わることになります。関係者が増えれば、管理業務も同様に増えていきます。

アパートやマンションが完成すれば不動産会社とも付き合わなければなりませんし、建物管理では水道、ガス、電気などのそれぞれの関係者と接触しなければなりません。
それをすべてあなたがたった一人で担当しなければならない…これはちょっとしたカオスに陥る可能性があります。

駐車場経営メリット4:初期投資が小さいので万が一事業を撤退してもリスクが小さい

駐車場経営はビジネス初心者でも手掛けやすい商売ですが、もちろん時には経営失敗することもあります。駐車場の借り手がいなくなれば、ビジネスとして成立しません。

しかし駐車場経営は、失敗したときに必要なコストがとても低いため、オーナー個人の人生まで大きく毀損させるまでに至らないことがほとんどです。
辞めやすいビジネスというのは非常に大きなメリットの1つです。

万が一の撤退戦略が非常にイージーで安心

新しいビジネスを始める人がまず気にすることは、失敗したときのことでしょう。失敗時のコストが小さいと判断できると、そのビジネスに乗り出す勇気がわいてきます。

実際に事業撤退は事業参入よりも何倍も難しいといわれています。撤退タイミングを見計らうことも難しいですし、何より、事業撤退するには新たに撤退コストが追加で必要になるのが当然です。

一方、アパマン経営の場合、「儲からないからやめよう」と思ってもすぐに「店じまい」することができません。
アパートの住人の「賃貸住宅を借りる権利」が、借地借家法上という法律で手厚く保護されているからです。

例えばアパートの賃貸契約書に「アパートオーナーから解約の申し出があった場合、入居者は1カ月以内に退去しなければならない」とう条項があったとしても、その内容が「借家人の利益を著しく阻害している」と認定されれば、契約締結後であってもその条項が無効になります。
つまり1人でも入居者がいれば、そのアパートを解体することはとても難しくなるのです。
また、アパマン経営を終わらせたら、いつかはそのアパート・マンション建屋を部物理的に撤去しなければなりません。
アパート建設のためのローンが終わっていないうちに、撤去費用の数百万円(もしかしてそれ以上)が新たな借金とて上乗されるのです。

このような苦労話は、駐車場経営にはまずほとんどありません。

例えば駐車場を貸すときの契約書に、「駐車場オーナーから解約の申し出があった場合、借主は1カ月以内に退去しなければならない」という条項も法律上問題ありません。

駐車場経営デメリット1:税金が高くなる

さて、これまで空き家所有者が駐車場経営に乗り出すことのメリットを4つ紹介しましたが、実はデメリットも4つありますので、是非事前に知っておくべきでしょう。

まずデメリットその1は、減税が無効になることで税金が高くなることです。

「特例減税」がなくなる

土地や建物などの不動産には固定資産税が発生しますが、空き家になってもそのまま建てておけば土地の固定資産税が少なくなります。
住宅が建っていればその土地は住宅用地と認定され、土地の固定資産税を6分の1にする「住宅用地特例」が適用されます。いわば特例減税です。

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しかし空き家を撤去して駐車場にしてしまうと、あなたの土地は「住宅用地」から「更地」に変わるので、特例減税は適用されず、あなたの土地の固定資産税は従来の6倍に跳ね上がります。

つまり、更地にして「増税」になった分を駐車場経営で取り戻せないと、実質赤字ということになります。これでは、少ないリスクとはいえ、駐車場ビジネスに乗り出すメリットは薄れてしまう可能性があります。

ちなみに空き家が老朽化して「迷惑空き家」になってしまった場合は、市町村から「住宅用地とはみなさない」と判断され、空き家が建っていても土地の固定資産税は従来の6倍になってしまいます。

駐車場経営デメリット2:撤退戦略は容易いが…駐車場経営から撤退した後どうするかが難しい

空き家が建っている土地を駐車場にするには、まずは建屋を解体して更地にする必要があります。通常の一戸建ての空き家を解体し駐車場用にアスファルトを敷くには、大体150万~200万円程度の費用かかりることは先にふれました。。

確かに新規ビジネスの立ち上げ費用としては安い金額ですが、空き家付きの土地を更地にすると意外なデメリットが生じるのです。

駐車場が失敗した後の空き地利用をどうするか?問題

駐車場経営には、事業が失敗したときに更地だけが残るというデメリットがあります。
そもそもあなたが駐車場経営に乗り出したのは、土地付き空き家が「適正価格」で売却できなかったから(実勢価格と乖離幅があったから)です。
ここでいう「適正価格」とは、あなたが「これくらいは最低必要」という金額であり、「その土地の本当の価値」ではありません。

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あなたは魅力が低いその土地に、空き家解体とアスファルト敷設費用として150万円以上をつぎ込んだわけです。

ということは、あなたが「これくらいは最低必要」と考える「売却の適正価格」は、さらに値上がりしてしまうことになります。

駐車場経営の失敗の結果、あなたは心理的にますますその土地を売ることができなくなり、高い固定資産税を払い続けることにつながる可能性があるわけです。

駐車場経営デメリット3:アパマンなどの他不動産投資等比べて、駐車場経営は収入が小さい

駐車場経営は、土地活用のパフォーマンスが低いビジネスとして知られています。
だから本格的な不動産ビジネスを展開している人は、あまり駐車場経営に関心を示しません。

ただ例外的に、人気の一等地に土地を所有しているオーナーが、条件の良いビジネス案件が見つかるまで「とりあえず駐車場にでもしておくか」という感覚で駐車場を経営することは往々にしてあります。

地面にアスファルトを敷いただけの駐車場は、「土地の上方向の活用」ができていないので、その土地から得られる収入が小さくなってしまうのです。
2階建てアパートの経営であれば、理論上は同じ土地から2倍の収入を上げることができるのですから、駐車場経営に比べればずっと「うまみ」が大きい商売になります。

アパマン経営は駐車場経営の4倍儲かる?

駐車場経営とアパマン経営では、どれくらい月の収入が異なるでしょうか。やはり先の例と同じく70㎡の土地でシミュレーションしてみます。

駐車場の月の収入

1台分の駐車場の面積は、大体12㎡です。つまり70㎡では5.8台分確保できますが、駐車場内には自動車が通るスペースが必要なので、ここでは5台分確保したとします。
駐車場1台分の契約金額が月2万円ですと、月額10万円の収入になります。

アパートの月の収入

1LDK(22㎡)6室のアパートを建てた場合、1室7万円の家賃なら月額42万円の収入になります。駐車場とアパートの売上の差の理論値は2倍でしたが、実際は4.2倍もの差が付くことがあるのです。

駐車場経営デメリット4:世間の「車離れ」という経済変動リスク

駐車場は車を置く場所ですので、車が減ってしまえば駐車場経営は立ち行かなくなります。
人口減少や若者の自家用車離れに加え、認知症の方の自動車事故の増加で高齢者が自家用車を手放す機運が高まってきています。

これらはすべて、車が減る要因であり、不要な駐車場が増える要因でもあります。

引用:http://www.garbagenews.net/archives/2031049.html

引用:http://www.garbagenews.net/archives/2031049.html

本当に駐車場経営に適した立地なのかどうか?

そもそも、あなたが保有している空き家の土地は、駐車場に適した場所なのでしょうか。
駐車場経営は、立地はいうに及ばず、周辺の環境やライバル駐車場の存在によっても大きく左右されます。

当初は安定して借りてもらっていても、あなたの駐車場の近くに似たような駐車場ができてしまったら、そこからは「地獄の価格競争」に陥る可能性もあります。

ただでさせ土地活用パフォーマンスが低い駐車場経営なのに、さらに値下げしなければならなくなるのです。あなたが駐車場経営に乗り出したくらいですから、ほかの空き家オーナーたちも気軽に駐車場ビジネスに参入できます。

ライバル参入リスクは、駐車場経営を考えるときには立地条件と競合となる駐車場の稼働状況リサーチを必ず検討課題に挙げてください。

【検証】コインパーキングと月極駐車場、経営に乗り出すならどちらが得か?

駐車場経営のメリットとデメリットを検討た上で事業参入を決心したならば、次はコインパーキングにするか月極め駐車場にするかを決めなければなりません。それぞれのメリットとデメリットを解説します。

※投資額の莫大な機械式駐車場、タワー式駐車場の選択肢は省きます。

高リターン重視ならコインパーキング、低リスク重視なら月極駐車場がベター

コインパーキング運営の特徴は、駐車ユニットや駐車場代生産ユニットなどの設備費用が高いものの収益性が良いことです。

また、月極め駐車場の特徴は、利益は低くなるものの、特殊な設備は一切不要なので、コインパーキングより圧倒的に低リスクであることです。

駐車場設備機器の製造・販売の株式会社アイテック(本社・東京都文京区)は、両者の収益モデルを紹介しています。

車1台分の収益モデル
月極め駐車場 コインパーキング
1台1カ月2万円 日中の16時間を1時間200円で貸す。

夜間の8時間を1時間100円で貸す。

日中12時間、夜間3時間稼働したとすると、

1日2,700円の売り上げ。

想定月次売上:20,000円 想定月次売上(30日):81,000円

これは駐車場1台分の収入の比較です。それでも月61,000円もの開きがあります。
もし10台収容できる駐車場ですと、月額で61万円も開き、年間732万円も差が出ます。

計算式は以下の通りです。

月極め駐車場:月20,000円/台×10台×12カ月=240万円/年

コインパーキング:月81,000円/台×10台×12カ月=972万円/年

出典

月極vsコインパーキング、どちらが儲かる?
駐車場と言っても、色々なスタイルがあります。平面駐車場か、立体駐車場か。月極か、時間貸しか。立体駐車場は初期投資が大きなものですから、とにかく空いた土地を活用したいという方は平面駐車場を始められる方が多いですね。では、月極か時間貸しかですが

コインパーキング用の駐車場機材は300万円から

引用:http://www.meijo-parking.com/equipment.html

引用:http://www.meijo-parking.com/equipment.html

コインパーキング経営は、やり方次第で月極め駐車場よりはるかに稼ぐことができることが分かりました。しかしコインパーキングには、専用の機材が必要です。

名古屋市の駐車場サービス会社の名城企画株式会社が販売している「フラップ式駐車場機材」の価格は、10台分、工事費込みで360万円となっています。

フラップ式とは、駐車しようとする車が駐車場に設置してある「低い台」を乗り越えると、金属の板が持ち上がってロックをかける装置です。
フラップ式を進化させた「カメラ式ロックレス駐車場機材」は同400万円です。

月極め駐車場はいずれのユニット機材も不要となりますので、初期投資は圧倒的に低くて済むことがお分かりになるかと思います。。

車10台分の駐車場の初期投資

※土地の整備費は含まない

月極め駐車場 コインパーキング
0円 360万~400万円

出典

駐車場機器の販売|駐車場経営、コインパーキング経営、サイクルパーキング経営での土地活用なら、名古屋の名城パーキング
名古屋の名城パーキング、駐車場・駐輪場(コインパーキング)経営についてのページです。駐車場経営、コインパーキング経営、サイクルパーキング経営での土地活用のことなら、名古屋の名城パーキングにお任せ下さい

駐車場サービス会社に土地を預けるメリット・デメリット

空き家の所有者が駐車場経営に乗り出す場合、駐車場サービス会社に初期整備から月々の運営までのすべてを任せてしまう方法もあります。

駐車場サービス会社が行うのはコインパーキングを対象とすることが多いので、ここでもコインパーキングを見ていきます。

憧れの不労収入生活?

駐車場サービス会社のビジネスモデルはとてもシンプルです。

空き家の所有者は、空き家を撤去した土地を駐車場サービス会社に預けます。駐車場サービス会社はその土地にコインパーキング設備を整え、管理から集金までを行います。

土地の所有者は駐車場サービス会社から毎月使用料をもらいます。
この方法ですと、土地の所有者がしなければならないことはほとんどありません。

駐車場サービス会社に任せるメリットとデメリット
メリット デメリット
何もしなくても収入が入る。

リスクが最も小さい。

初期投資がゼロ円、借入金が不要。

駐車場サービス会社から手数料が引かれるため、実質的には「駐車場サービス会社に運営費を支払う」形になる。

土地活用パフォーマンスとしては最小。

土地活用パフォーマンスは最小になる

一方、駐車場サービス会社に土地を委託することのデメリットは、小さな儲けの商売がさらに小さくなることを意味します。

つまり駐車場経営はただでさせアパート経営より土地活用パフォーマンスが低いのに、駐車場サービス会社から手数料を引かれると、さらにパフォーマンスが悪化しますので、収支計算を事前にしっかり行っておかないと、タダ同然で土地を他人に貸し出しているだけのようなビジネスモデルになりかねません。

コインパーキング「タイムズ24」の仕組みとは

それでは次に、主な駐車場サービス会社の仕組みを紹介します。
まずは黄色い看板でおなじみの駐車場サービス会社「株式会社タイムズ24」です。

土地の所有者はまず、タイムズ24と土地の賃貸契約を結びます。
その後、タイムズ24が駐車場機材などを設置して、運営を開始します。

タイムズ24は土地オーナーに対し、毎月使用料を支払います。
仮にある月に駐車場の利用がまったくなかったとしても、タイムズ24は土地所有者に定額の賃料を支払います。

タイムズ24は自社のホームページで「安定収入」を強調しているのはそのためです。

出典

土地オーナー様へ|タイムズ24株式会社
タイムズ24株式会社は、時間貸駐車場「タイムズ駐車場」や月極駐車場の運営、駐車機器の販売や保守・管理などの駐車場事業から、カーシェアリングやエリアプロモーションも手掛ける交通インフラの総合プロデュース企業です。

コインパーキング「三井のリパーク」の仕組みとは

また有名な大手「三井のリパーク」の仕組みもタイムズ24とほぼ同じです。
三井のリパークの特長は、「将来的に住宅建設を予定している土地でも、駐車場経営開始がOK」なところでしょう。

空き家の所有者が「いずれ空き家を取り壊して新しい住宅を建てたい」と考えていたとします。しかし新しい住宅を建てるまでに期間が空いてしまうと、土地を遊ばせておくことになってしまいます。

こういうときに三井のリパークに土地を貸せば、土地活用パフォーマンスが最小だったとしても、遊ばせておくよりは収入がある分「まし」といえます。

もちろん、新しい住宅を建てるときは撤退してくれます。

出典

駐車場経営による土地活用をお考えの方へ|三井のリパーク
駐車場経営は三井のリパーク。三井不動産リアルティの豊富なノウハウで、迅速に有効な土地活用法をご提案します。

まとめ:安易な投資を行わず、メリットとデメリットの双方を冷静に判断してから駐車場経営に乗り出すこと

一般的に株式や信託への投資にはリスクがつきものです。大損すこともありますし、ときには投資したおカネがすべて消えることもあるのは誰でもご存じなことと思います。

そして、あなたの空き家と土地を駐車場に替えることも1つの投資ですので、株式投資や他の不動産投資と同じようにいくばくかのリスクと引き換えに利益を得ることができるシステムであることを忘れないですください。

金融投資に人それぞれのスタイルがあるといわれるように、駐車場経営のような不動産投資にもあなたの好みのスタイル、そして、立地をはじめとする所有の空き家不動産の個別特徴があるはずです。

それらをメリットとデメリットと冷徹に比較検討しながら、自分のスタイルに合う空き家不動産活用方法を見つけてください。

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空き家隊長

空き家隊長

実家の相続をきっかけに空き家問題に直面。すったもんだの末に何とか売り抜ける。その際に経験したこと、様々な外部のプロに教えて頂いた空き家問題、土地活用問題について記事にしていきます。
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